騒音が少ない賃貸の探し方

不動産

急にドスンと、上階から音が響いてドキッとした。
お隣から流れ続ける、テレビの大音量に圧迫感を感じる。
このような、騒音を経験した人は多いと思います。

引っ越しして、静かなところで暮らしたい。
部屋探しを始めようかな。
そんな気持ちの方もおられるかもしれません。

静かな部屋を探すために、重要なポイントがあります。
重要なポイントは、現地でしっかり確認することです。

では、現地で何を確認すればよいでしょうか。
この記事を読むことで、現地の確認ポイントが分かります。
具体的には、以下のような内容が分かります。
・壁をたたくと何が分かるか
・入居者層を調べる方法
・マンション内の掲示板をチェック
・コンクリート壁の見分け方
・静かな床の見分け方

なんとなく契約してしまうと、後悔してしまうことになりかねません。
ポイントをおさえて、納得のできる部屋探しをしましょう!

自分でできる対策

あいさつ

あいさつをすることで、騒音をある程度許容できるようになります。

意外かもしれませんが、挨拶をすることで、騒音への印象が変わります。
相手ことが分かれば、ある程度の騒音は許容できます。
「小学生の男の子が騒いでる。ある程度は仕方がないな」
と言った気持ちで、割り切ることができるかもしれません。

引っ越ししたときや、いま住んでいる住居で、ご近所の人にあいさつするようにしましょう。

しかし、引っ越しのあいさつを、しない方が良い場合もあります。
例えば、若いの女性のひとり暮らしは、防犯面から、引っ越しのあいさつは控えたほうが良いかもしれません。

家具の配置

家具で遮音性を高めましょう。

「お隣」との壁ぎわに、家具を配置しましょう。
本棚や、タンスなどを置くと、音を遮ることが可能です。
ベッドを、壁から離れた場所に設置することも効果的です。

最上階、角部屋を選ぶ

なるべく最上階、角部屋を選びましょう。

最上階に住むと、上階の音が全く聞こえません。
角部屋は、独立性が高くなり、音が聞こえにくくなります。

自分が気をつける

自分が出す騒音に注意を向けることも大切です。

もしも、自分が騒音源となっているなら、元も子もありません。

物件見学時に確認すること

壁をたたいてみる

壁をたたいてみましょう。

必ずではありませんが、以下の判断ができます。
・重い音→コンクリート壁
・軽い音→石膏ボード

石膏ボードよりも、コンクリート壁は遮音性が高いです。

壁で耳を澄ませる

壁の近くで耳を澄ませてみましょう。

壁ぎわで耳を澄ますと、気付くことがあるかもしれません。
「お隣」が在宅中であれば、生活音が発生します。話し声や、洗濯機などの音が聞こえるかもしれません。
「お隣」が不在中でも、冷蔵庫や、ペットの鳴き声などが聞こえる可能性があります。

窓を調べる

窓の構造を調べましょう。

以下のような窓や設備は、遮音性が高いと言えます。
・二重窓
・ペアガラス
・シャッター

遮音性が高い窓は、外から聞こえる音を減らすことができます。

入居者層を確認

入居者層を確認しましょう。

どのような入居者層が多いか、イメージすることが大切です。
例えば、ペット可能マンションであれば、犬の鳴き声があるでしょう。
学生であれば友人がよく遊びにきたり、子育て世代であれば子供の足音がするでしょう。

以下のような、入居者層の分類ができます。
・単身者(社会人)
・単身者(学生)
・単身者(高齢者)
・ファミリー(新婚)
・ファミリー(子育て)
・ファミリー(夫婦2人世帯)
・シェアハウス
・ペット飼育

また、以下のような方法で、入居者層の確認ができます。
・間取りから推測
・現地で推測
・周辺環境で推測
・不動産屋に確認

間取りから推測
2DKなら2人世帯、3LDKであれば子育て世帯と言った推測が可能です。

 

現地で推測

現地共用部分から推測が可能です。
例えば、子供用自転車、チャイルドシート設置の自転車があれば、子供がいることが推測できます。
他には、マンション内の掲示板や、エレベーター内の張り紙もヒントになります。
騒音に関する注意書きがあるなら、何らかの騒音トラブルが発生している可能性もあります。
ゴミマナーの注意書きがあるなら、入居者のマナー意識が低い可能性があります。

周辺環境で推測
大工場や大学が、近隣にあるかチェックしましょう。
大学がある場合、学生が多い可能性が高いです。
大工場がある場合、大工場に勤める社会人が多いと判断できます。

不動産屋に確認
不動産屋を通じて、管理会社か貸主に確認しましょう。
確認する内容は、入居者層、騒音トラブルの有無と言ったことが挙げられます。

集合住宅内の風紀

現地で風紀を確認しましょう。

風紀を確認するポイントは以下です。
・駐輪場が整頓されているか
・共用部分が掃除されているか
・共用部分に私物がどの程度置かれているか
・改造車や改造バイクがないか
・ゴミ捨て場が散らかっていないか

 

周辺環境を確認

周辺環境を確認しましょう。

周辺環境確認のポイントは以下です。
・大きな道路の有無
・抜け道になっていないか
・線路の有無
・音や煙を出す工場の有無
・コンビニの有無

施設や道路が近いと便利です。
しかし、便利な反面、騒音も発生します。

例えばコンビニの場合、人や車の出入りがあります。
人がたむろすることもあります。

大きな道路の場合、道路の騒音が鳴り止むことはありません。
暴走族の騒音が聞こえる場合もあります。

夜に内見

夕方から夜間の様子を確かめましょう。

夕方から夜間は、一番音が発生します。
在宅率が高くなるからです。
夕方から夜間の様子も、確認しておきましょう。

可能であれば、不動産屋にお願いして、夕方から夜間に室内の見学をしましょう。
不動産屋の対応が難しい場合、外から確認すれば、雰囲気だけでも分かります。

実際に音を出して確認してみる

実際に音を発生させることで、確認ができます。

知人等に協力してもらい、隣戸や上階で音を発生してもらいます。
発生した音を聞くことで、音の聞こえ具合が分かります。

以下の条件のとき、確認することが可能です。
・隣り合う部屋で空室
・上下階で空室
・新築で入居者がまだ決まっていない

ひとりで確認することは難しいので、知人や不動産会社担当者の協力が必要です。

建物知識

独立性の高い間取りを選ぶ

独立性の高い間取りを選ぶことが大切です。

例えば、以下の間取り図面では、各部屋の独立性が高いと言えます。

間取り図面中のAさん宅は、特に独立性が高いと言えます。
Bさん宅と、Cさん宅の間には、収納スペースがあり、騒音が緩和されます。

以下の間取りは逆に、独立性が低いと言えます。

各部屋の仕切りは、石膏ボードのみ(もしくは石膏ボード+不燃素材等)の場合が多いです。
石膏ボードのみの場合、音は聞こえやすいと言えます。

コンクリート壁の見分け方

一般的に、重量(密度)が重い建築材料は、音が聞こえにくいと言えます。
逆に、軽い素材は音が聞こえやすいと言えます。

建築材料の重さから考えて、遮音性の高さは以下の順番となります。
鉄筋コンクリート造>鉄骨造>軽量鉄骨造>木造

RC造の特徴
鉄筋コンクリート造は、以下の2種類の構造があります。
・壁式構造
・ラーメン構造

壁式構造の特徴
壁の材料はコンクリートです。
壁式構造は、遮音性が高いと言えます。
低層マンションに適した構造です。

コンクリート壁の場合、建物全体の重量が重くなります。
そのため、中高層マンションには適していません。

ラーメン構造特徴
壁の材料はコンクリート以外です。
中高層に適した構造です。
壁式構造に比べて、遮音性が低いと言えます。

コンクリート壁の見分け方
・壁をたたいて見分ける
・低層か中高層で見分ける

壁をたたいて見分ける
重い音だと、コンクリート壁の可能性が高いです。
しかし、軽い音でも、コンクリート壁の可能性があります。
コンクリート壁でも、石膏ボードが使われている場合は、軽い音がします。(GL工法)

低層か中高層で見分ける
5階建てまでは、コンクリート壁である可能性があります。
特に、3階建てまでは、コンクリート壁である可能性が高いです。
6階建て以上は、コンクリート以外の壁である可能性が高いです。

どの壁も音は聞こえる

外観上、壁の遮音性能を知ることはできません。
また、どの壁材料が使われていても、一定の音が聞こえます。

壁の構造方法は、国土交通省告示第1170号で定められています。
または、国土交通大臣認定で定められた材料が使われています。
大臣認定の場合、定められた方法で施工することが必要となっています。

壁を構成する材料には、以下のような種類があります。
・気泡コンクリート
・モルタル
・プラスター
・しっくい
・木片セメント板
・木製パネル
・石膏ボード
・クロス
・グラスウール
・ロックウール など

たくさんの種類の、壁の建築材料があります。
外観だけで、どんな材料が使われているか知ることは出来ません。

床の構造

鉄筋コンクリート造の床構造

上下階の音が響きにくいのは、鉄筋コンクリート造です。

マンションによって、スラブ厚(床の厚さ)は異なります。
以下のような違いがあります。
・高級マンション・・・27~30センチ程度
・一般的な分譲マンション・・・20センチ程度
・賃貸マンション・・・12~15センチ程度

なお、法律では以下のように定められています。

「厚さは、8cm以上とし、かつ、短辺方向における有効張り間長さの1/40以上とすること。」
建築基準法施行令第77条の2 床版の構造

賃貸マンションは、予算等によりスラブ厚が異なります。
オーナーの予算、オーナーの騒音に対する考え方、建築会社の方針などが影響します。

鉄筋コンクリート造以外の床構造

壁構造と同じように、重量(密度)が重い建築材料は、音が聞こえにくいと言えます。

遮音性の高さは以下の順番となります。
鉄筋コンクリート造>鉄骨造>軽量鉄骨造>木造

コンクリートスラブ以外の床では、以下のような構造や建築材料が使用されます。
・ALC
・デッキプレート
・構造用合板
・根太
・大引

壁構造と同じで、外観上、床の構造を知ることはできません。
どの材料が使われていても、一定の音が聞こえます。
また、外観だけで、どんな材料が使われているか知ることは出来ません。

上階住人の影響が大きい

例えば、上階住人に子どもがいる場合、音が響きやすいと言えます。
子どもの他には、以下のような要素がポイントです。
・家族構成
・家族の人数
・住人の歩き方
・生活様式
・生活リズム

静かな床の見分け方

上下階の音が聞こえにくいのは、鉄筋コンクリート造です。

鉄筋コンクリート造は、重量衝撃音の影響が一番少ないです。
そのため、上下階の音が聞こえにくいと言えます。

音には、以下の種類があります。
・軽量衝撃音(スプーンを落としたような音)
・重量衝撃音(子供の足音のような音)
・共振音(低周波音)

軽量衝撃音は住んでからも対応ができる
軽量衝撃音は、カーンと言った高い音です。
スプーンを床に落としたような音が該当します。

この音は、床にカーペットを敷くなど、事後の対応が可能です。
物件見学時には、どんな床材が使われているか確認することが大切です。
物を落としたときに、音が響きそうか、響かないか、イメージしましょう。

重量衝撃音は住んだあとは対応ができない
重量衝撃音は、ドスンと言った低い音です。
子どもがドタドタと遊んでいるような音が該当します。

重量衝撃音に対して、確実性の高い対策をとることができます。
対策は、鉄筋コンクリート造を選ぶことです。

鉄筋コンクリート造は建物重量が重く、重量衝撃音が少ないと言えます。

重量衝撃音がどの程度響くかは、建物構造により決まっています。
引っ越し後に工夫して、軽減できる音ではありません。

鉄骨造は共振音がある
ブーンと言った低い音が共振音です。

以下のような共振音があります。
・屋外の車のアイドリング音
・自販機の音
・エアコン室外機の音

鉄骨造と、軽量鉄骨造は共振しやすい特徴があります。
しかし、鉄筋コンクリート造や木造であっても、聞こえます。
例えば、自販機が近くにあると、どのような構造でも、共振音が聞こえる可能性があります。

共振音は、耳栓をしても防ぐことができません。
部屋の近くに、共振音の原因となりそうなものがないか、現地で確認しましょう。

まとめ

この記事のポイントは以下です。
・ふだんの、あいさつも大切
・壁をたたいて調べる
・駐輪場を見て、入居者層を調べる
・独立性の高い間取りを選ぶ
・上階住人、隣室住人の影響が大きい

間取り図面から得られる情報は、もっとも重要です。
他に大切なのは、壁と床の強さ、入居者層、マンション風紀です。

最終的には、住んでみないと分からないと言えます。
でも、ひとつひとつ調べることで、確実性を高めることはできるはずです!

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